高安、本格的な稽古再開 栃ノ心の昇進に「勉強になった」
左上腕三角筋部分断裂で大相撲夏場所を全休した大関高安(28)=田子ノ浦=が4日、部屋で本格的な稽古を再開した。患部の強化や基礎運動を終えると、三段目相手に故障後初めて相撲を取る稽古を行い、患部の回復具合を確認した。
「ボチボチです。ケアと並行して稽古していきたい。感覚を確かめながら徐々に力を入れていく。同じ所をケガしないように頭を使って取り方も工夫したい」と話した。
夏場所は「リラックスして相撲ファンの1人として」テレビ観戦していた。新大関栃ノ心(30)=春日野=の取り口は大いに刺激になった。「どういう相撲がファンが喜ぶかというのはよく分かった。客観的にこういう相撲は良くないというのははっきり分かった。(栃ノ心は)安定感があり安心して見られる相撲。勉強になった」。
自身も昨年夏場所後に大関昇進し、丸1年。「この1年はいいことも悪いことも経験できた。ここからです。経験を生かしてまた名古屋場所へ向けてピッチを上げていく」。かど番となる名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)へ決意を込めた。