羽生結弦、史上初の国民栄誉賞からの金は「考えていないです」

特別栄誉賞を受賞し喜びを語る羽生結弦。左は高木美帆=都内
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 ソチ、平昌の2大会で五輪連覇を達成し、国民栄誉賞受賞が決まっているフィギュアスケートの羽生結弦(23)=ANA=が8日、JOCスポーツ賞の「年度賞 特別栄誉賞」を受賞し、都内で行われた表彰式に出席した。

 表彰式後に報道陣から国民栄誉賞後に五輪で金メダルを獲得した人がいないことを振られたが、「特に大きな道筋としては考えていないです」と意識していないと語った。

 過去、五輪に出場した個人選手では柔道の山下泰裕、陸上(マラソン)の高橋尚子、女子レスリングの吉田沙保里、伊調馨といった顔ぶれがいるが、受賞後に五輪の金メダルを得た人はいない。吉田は国民栄誉賞の受賞後にリオ五輪に出場した際は銀メダルだった。

 羽生は「国民栄誉賞からのオリンピックということに関しては、特に大きな道筋としては考えていないです」と静かに語った。その上で、「ただ、これから国民栄誉賞というものを背負いながら日本代表として世界の舞台で戦うにあたり、日本の文化を大事にして日本人らしい、アスリートらしい人間でいたいなと思っています」と、今後もアスリートとして演技を見せる心構えを示した。

 国民栄誉賞の受賞そのものについては、「やはり国民として誇りに思い、そして身を引き締めてこれから生活していかないといけないという思いでいます」と、自分を律して生きていく必要があると感じたという。受賞にあたっての「覚悟」にも触れ、「いろんな人が僕に携わってくれたと思っているので、その方々を代表して僕経由で皆さまへの感謝の気持ちだとか、その方々の努力が、少しでも表されればいいなと思っています」と関係する人すべてを代表しているにすぎないとした。

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