中国トップペアに善戦も…伊藤美誠はガチ落胆「いつ勝てるのか」
「卓球・荻村杯ジャパン・オープン」(8日、北九州市立総合体育館)
女子ダブルス準々決勝が行われ、17年世界選手権銅メダルの伊藤美誠(スターツ)、早田ひな(日本生命)組は、劉詩ブン、王曼ユ組(中国)に2-3(11-5、11-13、11-9、9-11、9-11)で敗れて4強入りを逃した。
地元日本でのワールドツアーで、抜群のコンビネーションを誇る17歳のみまひなペアは、東京五輪の中国代表に入る可能性も高いトップ選手同士によるペアを最終ゲームまで追い込んだが、あと一歩及ばなかった。
試合後のインタビューでは伊藤は肩を落とし、悔し涙をにじませた。「中国選手とここまでやれる自信はついたが、まだまだ。勝てそうだけど勝てない試合が何回もある。いつ勝てるのかっていうほど(相手の存在が)遠い」。トップ選手と善戦した手応えよりも、勝利までの“あと一歩”の大きさにがく然とした様子だった。
伊藤は5月の世界選手権団体戦で、元世界ランク1位の劉から初金星を挙げており、「何回やっても中国選手に勝てるくらい力をつけたい」と話していた。しかし、ワールドツアーではシングルス、ダブルスともに、中国トップ選手に対してフルゲームまで持ち込みながら惜敗する展開が続いている。「ツアーは1年に何十回もあるので、そこで勝てないと。もっと実力をつけないといけないと思い知らされた」と反省しきりだった。
早田は「(今回の敗因は)技術というよりメンタルの部分。2-1とリードしてからコンビネーションが良くなくて、ゲーム間も2人でうまく切り替えられなかった」と振り返り、「美誠と1年半組んできて技術は中国選手に通用する。あとは勝利への執念」と、打倒中国に足りないものを分析した。