伊藤美誠がV王手、中国選手に0-3から大逆転「負けてもいいと思ってやった」
「卓球・荻村杯ジャパン・オープン」(10日、北九州市立総合体育館)
女子シングルス準決勝が行われ、世界ランク6位の伊藤美誠(17)=スターツ=は、同10位の陳幸同(21)=中国=に4-3で勝利し、決勝進出を決めた。日本勢では13年大会の福原愛以来となる優勝に王手を懸けた。
伊藤は3ゲームを連続で落とし後がなくなった。第4ゲームも4-9とリードされたが、そこから7連続ポイントで取り返した。続く第5ゲームは11-9、第6ゲームも11-7と奪うと、最終ゲームも11-7と4連取した。
崖っぷちからの大逆転勝ちを収め、「0-3になって難しいかなと思ったが、4ゲーム目は負けてもいいと思って、そこからは何も考えずにやった」と振り返った。
終盤に向けて多彩な技術を繰り出していき、相手をかく乱した。「サーブもレシーブもよかったし、ラリーでも取れた。振り回される展開も多かったが、厳しいボールについていって相手のミスも出てきた。そこは自分の成長したところかなと思う」と胸を張った。
自国開催のワールドツアーで、日本女子では唯一最終日まで勝ち残っている。決勝は、香港オープン、中国オープンでいずれも敗れている世界ランク3位の王曼イク(中国)が相手だが、「前回はボコボコに負けているので、準決勝も思い切りできたし、リラックスして試合に臨めると思う」とリベンジを誓った。