卓球2大スター撃破の張本智和に中国紙「将来のオオカミ」 長期政権すら警戒
卓球の荻村杯ジャパン・オープンが10日まで北九州市立総合体育館で行われ、男子シングルス決勝で、世界ランク10位の張本智和(14)=エリートアカデミー=は、ロンドン五輪金メダリストの張継科(中国)に4-3で勝利し、初優勝した。14歳での制覇は14年大会を16歳で制した于子洋(中国)を超えて大会最年少記録となり、日本勢でも13年大会の塩野真人以来の優勝となった。女子は伊藤美誠(スターツ)が優勝した。
ただの優勝ではない。9日の準々決勝ではリオデジャネイロ五輪金メダルの最強王者の馬龍(中国)から大金星。この日は準決勝で世界選手権銅メダリストの李尚洙(韓国)を撃破していた。そして決勝ではロンドン五輪金メダリストの張から逆転勝ち。大物ばかりを撃破しての戴冠で、20年東京五輪金メダルへの強烈なインパクトを刻んだ。
これには2人のスター選手を撃破された卓球王国、中国のメディアも大きく反応した。騰訊体育の10日付けの電子板は「張本が馬龍、張継科を倒し、ジャパンオープンを制覇。中国卓球にとって将来のオオカミ」と題して特集。「今はまだ子供だが、このオオカミは本当に来る。20年東京五輪はもちろん、28年のロサンゼルス五輪でも彼はまだ25歳だ」と、長期政権を築く可能性すらも警戒していた。