新大関昇進の栃ノ心、母国で連日の祝宴 13日から稽古再開

 大相撲夏場所後に新大関昇進を果たした栃ノ心(30)=春日野=が12日、帰国していたジョージアから成田空港着の航空機で再来日した。3日に帰国し「毎晩パーティー」と、連日の祝宴。「うれしかったけど疲れた。大変だった」と無事に戻った日本で安どした。

 凱旋帰国した空港ではお迎えの人でお祭り騒ぎ。「旗を持ってダンスを持って、感じたことのないすごさだった。歓迎の人にビックリした」と言うフィーバーぶり。故郷のムツヘタでは子供たちが大挙し相撲を取って大歓迎。「(車で)信号待ちしているだけでウアーって。『おめでとう』って」と、大スターぶりだった。

 マルグヴェラシヴィリ大統領、スポーツ大臣ら政府要人とも面会。「スポーツで一番」という最高栄誉の勲章を手にした。「ほかにもいろいろいっぱい」と、覚えきれない程、表彰された、という。

 相撲普及のため、ジョージアに土俵を作ることも要望。「場所がないけど、場所が取れたら土俵を作ることになる」と、約束も取り付けてきた。

 弟の結婚式にも出席し、家族とも飲んで騒いで楽しい時を過ごした。「食べるより、酒を飲んでた」と苦笑い。「やせたなあ」と、軽くなった体に危機感。帰国を許してくれた師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)には「25、27年もの」というジョージア最高級のブランデーを土産に買ってきた。

 13日から「稽古場に下ります」と旅の疲れもなんの稽古再開の予定。名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)へ向け、急ピッチで調整に入る。

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