【一問一答】栄氏・謝罪会見 パワハラ原因は「コミュニケーション不足」
レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)らに対するパワーハラスメント行為が認定され、日本協会の強化本部長を辞任した栄和人氏(57)が14日、都内で会見した。日本協会が4月6日にパワハラ行為を認定後、公の場で口を開くのは初めてで「伊調選手、田南部力コーチに深くおわびしたい」と謝罪。今後、伊調らに直接謝る意向も示した。また、至学館大での指導は継続する考えを示した。
謝罪会見での一問一答は以下の通り。
-第三者委員会、内閣府にパワハラを認定されたが、事実として認めるのか。
「8年前に一言一句どういうことを言ったかは覚えていないが、コミュニケーション不足を生んだことがこのような事態になったと深く反省している」
-伊調らとの行き違いは何から生まれたのか。
「素晴らしい指導能力がある田南部コーチに指導を受けたい選手がたくさんいる中、(同氏が)伊調選手に費やす時間が多かった。他の選手も見てほしいという思いから行き違いがあった」
-指導者自体を退くべきとの意見もある。
「もっとしっかり勉強して、どういう形で携わっていくのかはゆっくりまた考えたい」
-至学館大の選手に経緯などは話したか。
「動揺させたことは謝った。自分の練習をしっかりして、試合に向けて頑張ってほしいと言葉をかけた」
-協会の強化本部長に将来的に復帰する考えはあるか。
「私の中では全然考えていない」