アマボクシング界に内紛 判定操作やパワハラなど…山根会長に「退会」要求へ

 アマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟で内紛が起こっていることが19日、明らかになった。都道府県連盟の有志による「日本のボクシングを再興する会」(鶴木良夫会長)が今月になって、日本連盟の山根明会長に対する「退会要求書」へ賛同を募っている。結果を受けて臨時総会の開催を求める意向だ。

 同会は要求書で「判定の不当な操作」「都道府県関係者等への度重なるパワーハラスメント」「数々の不正経理」などを理由に挙げ、それぞれ証言、証拠があるとしている。関係者によると、すでに日本オリンピック委員会(JOC)に問題を報告。今後は文科省への告発、刑事告発も視野に入れている。

 同会の菊池浩吉副会長は「選手を抱えているため、海外派遣や判定への影響を恐れてこれまでみんな声をあげられなかった」と、理事会などで問題が改善されなかった根源にパワハラの存在を示した。国体開催が23年から隔年になるなど競技衰退への懸念から、今回の告発に至ったという。

 一方、山根会長は取材に対し「すべて理事会、総会で答えている」と話すにとどまった。同連盟のブログでは告発を同会長への「誹謗(ひぼう)中傷」とし、経理の正当性などを述べている。

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