女子1万m 松田瑞生が2連覇 接戦制し「本当によかった」
「陸上・日本選手権」(22日、維新みらいふスタジアム)
女子1万メートルが行われ、1月の大阪国際女子マラソンを制した松田瑞生(みずき、23)=ダイハツ=が31分52秒42で2連覇を果たした。31分57秒82の鈴木亜由子(26)=日本郵政グループ=が2位だった。
ラスト2周にさしかかった辺りから鈴木がペースアップし、グッと前に出られると「負けるかも…」と一瞬不安がよぎった。それでも、残り300メートル地点で家族が、200メートル地点で林清司監督がレースを見つめているのが目に入ると「諦めきれない」。最後のカーブで前を行く鈴木を捉え、一気に先頭へ。笑顔でゴールラインを駆け抜けた。
今季も照準はマラソン。今大会も当初は出場しない予定だったという。それでも「出るからには勝ちたいので」。意地でつかんだ女王の座だ。
今後は8月のアジア大会は回避し、9月のベルリンマラソンに出場を予定。そこで好タイムを目指すつもりだ。「(勝てたことは)気持ちの面では大きい。本当によかった」と松田。大きな自信を胸に、世界の舞台へ調整を進める。