ケンブリッジ飛鳥が2位 アジア大会代表確実も、山県に敗れ「悔しい結果」
「陸上・日本選手権」(23日、維新みらいふスタジアム)
ジャカルタ・アジア大会代表選考会を兼ねて行われ、男子100メートル決勝で、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は10秒14の2位に終わった。
山県亮太(セイコー)が10秒05(追い風0・6メートル)で5年ぶりに優勝。10秒16の桐生祥秀(日本生命)が3位、昨季世界選手権代表の多田修平(関学大)は10秒22で5位だった。
スタートから抜け出した山県の背中は捉えられなかったが、得意とする後半の加速で桐生を抑えたケンブリッジが2着となった。「優勝したいと思っていたので悔しい結果」とケンブリッジ。それでも、8月のジャカルタ・アジア大会の代表内定は確実。心中は複雑だ。
今季、山県には全敗。4月の織田記念では、10秒26の2着。5月のセイコー・ゴールデングランプリ大阪では10秒19の5位。今月初旬の布施スプリントでは、予選で10秒12と好タイムを記録しながら、決勝ではまた山県に敗れていた。「納得いくレースができていなかったけど、日本選手権へ向けて手応えは感じていたので、悔しい結果」。練習で得ていたいい感覚を発揮しきれず、不完全燃焼感が残った。
「アジア大会まで反省して、勝負できる状態にしていかないと」とケンブリッジ。「大事なところで勝ちきれる選手になりたい」と力強く前を向いた。