筑波大が惜敗で準優勝 アジア大会代表・佐々木が起死回生の裏投げ

 「柔道・全日本学生優勝大会」(24日、日本武道館)

 男子は東海大が3連覇し、優勝回数を23に伸ばした。決勝は筑波大と対戦し、1-1で迎えた代表戦で17年ユニバーシアード大会無差別級王者の太田彪雅(ひょうが、3年)が、今夏のアジア大会81キロ級代表の佐々木健志(4年)に払い腰で一本勝ちした。

 筑波大は代表戦を制して初制覇した15年大会の再現はならなかったが、体格で劣る中で殊勲の準優勝を果たした。決勝の東海大戦も出場した7人の平均体重が相手の約119キロに対し、筑波大は約97キロ。それでも粘り強く引き分けに持ち込み、0-1で迎えた大将戦は一本勝ちするしかなかったが、主将の佐々木が100キロ級の相手を裏投げで投げ切って起死回生に成功した。

 代表戦は3人が出陣を志願。そこで自ら発案したジャンケンに勝った佐々木が「誰が来ても勝ってやる」と大将戦に続く2連戦に挑んだものの、最後は太田の前に玉砕した。「絶対に取ってやろうと思ったが、自分のせいで負けて悔しい」と男泣きし、初出場するアジア大会(8月、ジャカルタ)に向けて「この悔しい思いをぶつけたい」と誓った。

 国立大とあって選手層は決して厚くない中で、主将の佐々木を中心に自主的に強化に励んできた。代表戦も主将に託した小野卓志監督は「うちは佐々木のチームなので(代表戦で)結果がどう転んでも私の責任。でも優勝に値する(戦いだった)と思う」と激闘を振り返り、「体が小さい中、筑波らしい柔道でよく頑張った。選手は想像以上に力を出しきった」とねぎらった。

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