山県、ケンブリッジがアジア最速に意欲 9秒台続々の中国勢に「いい勝負できるよう」
日本陸上連盟は25日、日本選手権が行われていた山口市内で理事会などを開き、8月開幕のアジア大会(インドネシア、ジャカルタ)代表内定選手49人(男子29人、女子20人)を発表した。注目の短距離では、男子100メートルで5年ぶりに日本選手権を制した山県亮太(26)=セイコー=、2位のケンブリッジ飛鳥(25)=ナイキ=、200メートルで優勝した飯塚翔太(27)=ミズノ=らを順当に選出。100メートルで3位に終わった桐生祥秀(22)=日本生命=、5位の多田修平(22)=関学大=もリレーメンバーとして代表入りした。
100メートルでアジア最速を目指す山県、ケンブリッジはそれぞれ「国を背負って戦うことに身が引き締まる。しっかり全力を尽くしたい」(山県)、「アジア大会代表は初めてで、光栄。しっかり自分の走りを、いい走りをしたい」(ケンブリッジ)と、意気込んだ。
躍進著しいアジアの舞台での戦いに挑む。特に中国勢は19日に謝震業が9秒97、22日には同じく中国の蘇炳添が9秒91のアジア記録に並ぶタイムをマークするなど絶好調。ただ、2年後に東京五輪が控える中、負けていられない。山県は「ベストパフォーマンスを出せれば、勝機はある。アジアのレベルも上がっているし、ここで1番になれれば、世界の決勝の舞台も近づいてくる。いいレースしてアジアナンバー1をとって、世界へステップアップしたい」と拳を握れば、ケンブリッジも「ここで勝負して勝てれば、2年後のファイナルに近づける。いい勝負ができるようにもっていきたい」と瞳をギラつかせた。