高山勝成「不当な制限は撤廃して」公取委のボクシング連盟聞き取り報道受けコメント
ボクシングの元世界主要4団体制覇王者の高山勝成が26日、一部で公正取引委員会が日本ボクシング連盟から聞き取り調査を行ったと報じられたことに「ボクシング競技発展のためにも、アスリートに対する不当な制限は撤廃してほしい」とのコメントを発表した。
この日は、一部で公正取引委員会が日本ボクシング連盟に対し、プロボクサーが引退後もアマチュア登録できない規定から、オリンピック出場への道が閉ざされていることに、規定の改正も含めて検討するよう促したと報じられた。
高山は昨年4月に東京五輪出場を目指すことからプロを引退。だが日本ボクシング連盟は高山のアマチュア登録を認めなかったことから、高山は登録を求め5月に日本連盟とJOCを相手に日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に調停を申し立てた。またスイスにある国際ボクシング協会(AIBA)本部も訪問し、現状を説明している。
そんな背景の中、公正取引委員会の聞き取り調査が行われたと報じられたことに、高山は即反応。デイリースポーツの取材に対し、代理人を通して以下のコメントを発表した。
「オリンピックは、プロアマ問わず、ベストアスリートを決める大会になっています。他の競技ではプロも参加していますし、AIBAの決議により、世界でもプロが解禁されています。
しかしながら、AIBA決議に賛成した日本では、プロのみならず、プロを引退した自分ですら、オリンピック挑戦の道が閉ざされています。プロ解禁を決めた当時のAIBA会長である呉会長も、現在の事務局長であるTOM事務局長も、オリンピック挑戦を認めない日本ボクシング連盟の現状はおかしいと直接会った際に仰っていた。
ボクシング競技発展のためにも、アスリートに対する不当な制限は撤廃してほしいと考えております」