日大アメフット部が29日に全体練習再開へ 新監督不透明なまま暗中模索の船出

 社会問題となった悪質タックル問題により、関東学生連盟から今季の公式戦出場停止処分を受けている日大アメリカンフットボール部が29日に約1カ月半ぶりに全体練習を再開する予定であることが27日、分かった。同部は問題が表面化して以降、全体練習を自粛。選手個々が自主練習を行っていた。この日、世田谷区内の練習場では10~20人の選手たちが自主的に汗を流した。

 この件で関東学連はすでに日大の内田正人前監督、井上奨前コーチに除名処分を下した。チームの処分解除の条件として、再発防止策、体制の刷新などを求めており、大学からの再建案の提出を7月17日締切とし、解除判断のリミットを7月31日に決定している。ただ、同件を調査している日大側の第三者委員会は、結論の発表を7月末までとしており、調査結果次第で事態がさらなる混乱に陥る可能性もある。

 一方で日大側の新監督人事も混迷を極めており、OB会などはOBを含めた監督候補を推薦したが、大学側はOBの採用を拒絶。現在、大学のホームページ上などで公募を行っている。ただ、関東学連側は公募について、日大の選考委員会の実態が不透明であることなどを指摘している。

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