4戦全敗の日本、全勝の豪破った 残り10秒…八村ぶち込んだ!下克上ダンク
「バスケットボール男子・W杯アジア1次予選、日本79-78オーストラリア」(29日、千葉ポートアリーナ)
B組で4戦全敗の日本(世界ランク48位)は4戦全勝のオーストラリア(同10位)に79-78で競り勝って初勝利を挙げ、2次予選進出に望みをつないだ。W杯予選初出場の八村塁(20)=米ゴンザガ大=が24得点、ファジーカス・ニック(33)=川崎=が25得点を挙げた。フィリピンは台湾を93-71で下し、4勝1敗。台湾は1勝4敗。各組4チーム中、上位3チームが2次予選に進む。自力での東京五輪出場の可能性をつなぐ日本の1次予選突破の行方は、7月2日の台湾との最終戦(台湾)に持ち越された。
3点差、残り10秒を切るところで八村が、勝利を決定づけるダンクシュートをぶち込んだ。興奮冷めやらぬ様子で拳を握り、抱き合う選手たち。バスケットボール代表が下克上の劇的勝利を飾った。
八村とファジーカスを先発で起用。2人で49得点を奪う大車輪の活躍だった。「チームみんなで勝ててうれしい。勝つ気で最初からいけたのがよかった」と八村。主将の篠山も「これまでこれほど上位の、NBA選手が交ざったチームに勝ったことはない。自信になる、歴史の1ページに残るゲームにできた」と胸を張った。
台湾に勝てば2次予選に進出。崖っぷちの状況に変わりはないが、“千葉の奇跡”を未来へつなげてみせる。