高橋大輔 電撃現役復帰メッセージ全文「スケートに向き合っていきたい」
フィギュアスケート男子でバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(32)が競技会に復帰することが明らかになった。1日、所属事務所が発表した。オフィシャルサイトでは長文メッセージを掲載。復帰への思いを語った。高橋のメッセージは次の通り。
「フィギュアスケート新シーズンが始まる7月1日、競技会への復帰を決断しましたことをご報告させていただきます。
2017年の全日本フィギュアスケート選手権にテレビの仕事でナビゲーターとして立ち合いました。それぞれの立場、それぞれの目標を持って戦う選手たちの姿を見て感動し、「この緊張感の中で戦いたい、滑りたい」と思うようになりました。
競技会での演技は2014年ソチ五輪が最後、その後、日本で開催された世界選手権には怪我の為、出場が叶いませんでした。同年10月14日に引退。それから4年の月日がかかりましたが、本当にスケートに向き合っていきたいと考えるようになりました。その為には、もう一度自分自身のスケートを取り戻す必要がある、その答えが「現役復帰」でした。
4年間のブランクを取り戻すのは想像以上に難しいと思いますが、もう一度、体をいじめ、鍛え直し、引退前に感じることができなかった「やり切った」と思える演技をしたいと思っています。そして何よりも応援してくださる皆様の前で演技できることを楽しみにしています。今後とも応援の程、よろしくお願いいたします」
高橋は1日夜に都内で会見を行う予定。
高橋は8歳からスケートを始め、初出場の06年トリノ冬季五輪8位。10年のバンクーバー五輪で銅メダルを獲得し、2月のソチ五輪で6位だった。世界選手権では10年に金メダル、07年と12年に銀メダル。GPでファイナルを含む通算9勝、全日本選手権で5度優勝。2013-14年のソチシーズンを最後に現役引退。14年10月に行った引退会見では「けがは大きな理由ではない。モチベーションという意味では理由はあるかもしれない。今の僕では(再び五輪を目指すのは)不可能だと感じた部分はあった」と説明していた。