羽生結弦 仙台ゆかり はかま姿で決意 効果で注目「仙台平」話題に
平昌五輪フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を成し遂げた羽生結弦(23)=ANA=の国民栄誉賞表彰式が2日、官邸で行われた。故郷仙台の伝統織物のはかま姿で臨み、安倍晋三首相から表彰状と盾を授与された。個人としては26人目で最年少の受賞。冬季競技からは初の受賞となった。受賞者の希望も込められる恒例の記念品については「皆さまを代表して(の受賞)という気持ち。僕個人の気持ちは出したくない」と辞退した。
羽生は、宮城県の伝統工芸で、江戸時代に仙台藩で生まれた最高級絹織物「仙台平」のはかまを着用して出席した。人間国宝の甲田綏郎氏が仕立て、贈呈。故郷を愛する羽生らしいいでたちで、晴れの舞台に臨んだ。ネットでも「仙台平」が一躍注目となり、トレンドワード上位を駆け上がった。
宮城県のホームページによれば、仙台平は「縦に柔らかく、横に張りがあり、耐久性に富み、晴れの舞台や、芸道に精通する方などから高い評価を得ている」という。羽生は表彰式で「本当に快適に身に付けさせていただいています」と、着心地を絶賛していた。