大坂なおみ 初戦突破 西野ジャパンから刺激「やる気をもらえた」
「テニス・ウィンブルドン選手権」(3日、ロンドン)
女子シングルス1回戦で世界ランク18位の第18シード、大坂なおみ(20)=日清食品=は世界61位のモニカ・ニクレスク(ルーマニア)を6-4、6-1で下した。2年連続で初戦突破し、2回戦で122位のケイティ・ボールター(英国)と当たる。奈良くるみ(安藤証券)は第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)に2-6、4-6で敗れた。男子でダニエル太郎(エイブル)は第19シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)に6-3、3-6、3-6、3-6で逆転負けした。
2年連続の初戦突破を果たした試合後の会見に、大坂はサッカー日本代表のユニホーム姿で現れた。大会前にあまり関心はないと語っていたが、一軒家を借りてコーチ陣らと寝泊まりする環境で周囲の熱狂ぶりに影響されたという。日本は敗れたが「彼らが負けた後に自分まで負けたくなかった。やる気をもらえた」と、気合十分でストレート勝ちにつなげた。
6月の前哨戦で痛めた腹筋に違和感はなく、球足が速い芝コートで威力が増す武器のサーブは「試合が進むにつれて良くなった」と攻撃力を支えた。ダブルス巧者のニクレスクに第2セットは1ゲームしか許さなかった。
「芝コートはより自分に合っている」と、初出場の昨年3回戦まで進出した舞台にはいいイメージがある。ハイチ出身の父を持つ日本のエースが狙うのは、四大大会初の準々決勝進出。西野ジャパンが届かなかった8強を目指し、テニスの聖地で躍動する。