フェデラー、芝コート歴代最多タイの174勝!勝率は驚異の87・4%
「テニス・ウィンブルドン選手権」(4日、ロンドン)
男子シングルス2回戦で2年連続最多9度目の優勝を目指す第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)はルカシュ・ラツコ(スロバキア)を6-4、6-4、6-1で下した。ツアーを統括するATPによると芝コートでツアー通算174勝とし、1968年のオープン化以降でジミー・コナーズ(米国)の歴代最多記録に並んだ。
芝の王者、フェデラーに新たな勲章が加わった。格下のラツコを1時間半で退け、芝コートでツアー最多タイの174勝目。往年の名選手、コナーズに肩を並べ「1回戦より緊張もなかった。すごくいいプレーができた」と涼しい顔だった。
「フェデラー、汗もかかず」-。大会公式サイトの見出しが、ほぼ完璧だった試合内容を物語る。際立ったのはサービスゲームの安定感。16個のサービスエースを奪い、第1サーブが入った時の得点率は93%に達した。ブレークポイントは一度も与えず、力の差をまざまざと見せつけた。
芝コートでの勝率は87・4%と驚異的で、ウィンブルドンでのセット連取記録を「26」に伸ばした。球足が速いコートを熟知したサーブやスライスショットの使い分けは、芸術のレベルだ。
5連覇を含む最多8度の優勝を重ね「序盤でエネルギーを使わないことも大事」と説く。穏やかな目には、頂点へと続く道がはっきりと見えている。