大坂なおみ“半端ない”サーブで3回戦進出「確率が良くなかった」 課題残すも圧倒
「テニス・ウィンブルドン選手権」(5日、ロンドン)
女子シングルス2回戦で第18シードの大坂なおみ(20)=日清食品=が世界ランキング122位ケイティ・ボールター(英国)をストレートで下し、2年連続で3回戦に進出。3回戦でベスト16入りを懸け、元世界1位で第11シードのアンゲリク・ケルバー(ドイツ)と対戦する。男子ダブルス1回戦では全豪オープンで4強入りしたマクラクラン勉とヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)の第14シードペアが順当に2回戦に進んだ。
スコアほどに楽な試合ではなかった。大坂はボールターが握った8度のブレークポイントを7度もしのぎ、初出場だった昨年に続いて3回戦に進んだ。ピンチで頼りになったのが芝コートで威力を増すサーブ。「確率が良くなかった」と課題も残したが、女子で今年2番目に速い時速約191・5キロをマークした武器を生かし、地元英国の新鋭を退けた。
シード選手の大坂に対し、6月に同じ芝の大会で初対戦したときには3ゲームしか奪えなかった相手は失うものがない。大坂は最初のサービスゲームで強襲を受けたが、30-40からサービスエースを奪い、その後も強力なサーブで押し切った。ストロークも深い返球でミスを誘った。
サッカーのW杯ロシア大会をきっかけに流行語となった「大迫、半端ない」をパロディー化したCMが注目を浴びている。敗れた選手が「大坂、半端ない」と泣きながら漏らす演出だ。「自分に合ってる」と語る芝の舞台で、日本女子では“半端ない”サーブを切り札に突き進む。