栃ノ心 短冊に「優勝できますように」12年ぶりの偉業つかみ取る
「大相撲名古屋場所」(8日初日、ドルフィンズアリーナ)
15日間の安全を祈願する土俵祭りが7日、ドルフィンズアリーナで行われ、大関として初参加した栃ノ心(30)=春日野=は七夕の短冊に「優勝できますように」と願った。
会場入り口の笹(ささ)に飾られた関取たちの願い事。関脇御嶽海(出羽海)とともにPRに訪れた新大関は「優勝」の2文字を書いた。しかし「優」の字がどこかおかしい。つくりの部分の「心」が抜けてしまっていた。
春日野部屋の部屋付親方の岩友親方(元幕内木村山)が思いを“代弁”した。「心はもう持っているんだ。しこ名にも心が入っているでしょ」
ナイスフォロー!?に応えるように栃ノ心も気持ちを強調。「気合入れてやる」、「気合でぶつかる」、「後は気持ち」と繰り返した。
06年夏場所の白鵬以来、新大関優勝をしっかり意識して臨む。「一日一番に集中して優勝するつもりでやっていく。一生懸命、気合入れてやっていく」。強い心で12年ぶりの偉業をつかみ取る。