桐生祥秀 代表落ち→9秒台の昨年の再現狙う!「大砲を打ち上げて目立つ」

 陸上男子100メートルで9秒98の日本記録を持つ桐生祥秀(22)=日本生命=が8日、都内で開催されたイベント「健康にいい汗かこう!スーパーかけっこアタックSupported by 健康ミネラルむぎ茶」に参加。子どもたちに陸上教室を行った。

 約1時間半、熱心に指導した桐生は「自分も子どもの頃にあった選手のことはよく覚えている。大人になった時に覚えていてくれたら」と、笑顔。子どもたちからのメッセージボードには「日本人初の8秒台がんばってください」と“ムチャぶり”もあったが「車やったらいけるんですけどね。8秒は未知数過ぎて」と、笑った。

 先日の日本選手権では100メートルで3位に敗れ、個人でのアジア大会(8月開幕・インドネシア、ジャカルタ)出場は逃し、リレーメンバーとなった。「タイムとしてはシーズンベスト(準決勝で10秒15)が出せたし、落ち込んでない。次でまたタイムを出そうという感じ」。日本人初の9秒台男として迎えた今季。このままでは終われない。

 今後は海外大会を転戦し、13日にはダイヤモンドリーグ第9戦ラバト大会(モロッコ)、18日にもスイスの競技会にも出場予定。「大砲みたいなのを打ち上げて、1回くらい目立っておかないと忘れられちゃう。どこかで目立ちたい」。昨年も世界選手権個人代表落ちの悔しさを9秒台につなげた。今年もその再現で、日本記録更新を狙う。

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