池江璃花子「悔しい」V 「気分転換」の200個メで自己ベストならず
「競泳・東京都選手権・最終日」(8日、東京辰巳国際水泳場)
女子の池江璃花子(18)=ルネサンス=が専門外の200メートル個人メドレーに出場し、2分10秒06の上々のタイムで優勝した。男子200メートルバタフライは坂井聖人(セイコー)が1分55秒47で制し、矢島優也(スウィン大宮)が1分56秒05で2位、瀬戸大也(ANA)が1分57秒77で3位、幌村尚(早大)が1分57秒79で4位だった。女子200メートル平泳ぎは渡部香生子(早大)が2分24秒58で勝った。
レース後の池江は珍しくばてていた。専門ではない200メートル個人メドレーに約1年半ぶりに出場。ベストまで0秒08と迫る好タイムで優勝したが、出てきたのは「目標は(2分)8秒台を出すことだったので、悔しいが1番」という言葉だった。
自己ベストは高校記録でもある2分9秒98。記録を更新して成長を示したかったが、「調整せず」臨んだレースだけに難しかった。
「今は充実していて楽しい練習ができている」と表情は明るい。8月のパンパシフィック選手権(辰巳)や、アジア大会(ジャカルタ)で“本職”である自由形やバタフライでの記録更新が目標だ。
高校生活最後の200メートル個人メドレーは、いい意味での「気分転換」。熱い夏へ、本番モードにギアを入れ替える。