錦織「芝で人生最高」2年ぶり16強 難敵キリオスをストレー倒

 「テニス・ウィンブルドン選手権」(7日、ロンドン)

 男女のシングルス3回戦が行われ、男子で第24シードの錦織圭(28)=日清食品=は第15シードのニック・キリオス(オーストラリア)をストレートで破り、2年ぶりに16強入りを果たした。同種目の日本勢で1995年大会の松岡修造以来の8強入りを目指し、9日の4回戦で世界ランキング138位のエルネスツ・ガルビス(ラトビア)と対戦する。女子で第18シードの大坂なおみ(20)=日清食品=は元世界1位で第11シードのアンゲリク・ケルバー(ドイツ)に屈し、初のベスト16入りはならなかった。

 70%の確率で入った第1サーブはコースに決まり、得意のリターンはさえ渡った。勝負どころでは抜群の集中力を発揮。過去最高に並ぶ16強入りを決めた錦織が、夕暮れの空に両手を突き上げた。

 今大会では最速で時速220キロをマークしたビッグサーバーのキリオスを周到な作戦で攻略。「全てうまくいった。あの(強烈な)サーブを攻略し、芝で人生最高のプレーができた」と自賛する。

 キリオスのサーブ対策として、この日は下がってレシーブした。ベースラインから踏み込んでリターンできる高い技術がある錦織には「不本意だった」が、確実な返球で「ラリー戦に持ち込んだ」。勝負に徹し、攻めの糸口をつかんだ。

 順調にリードする展開だったが、日没が近づいていた。試合開始は午後7時半前で「キリオスとも『今日終わるはずないよね』と話していた」という。それでも第1セットをわずか16分で奪うと、第2セットはタイブレークをものにした。

 第3セットに入るとさらに夕闇が迫り「最後の3、4ゲームはかなり(球を)見るのがきつかった」と振り返る。だからこそ「早く終わらせないと、と余計に集中していた」。第10ゲーム、4本目のマッチポイントで決着。時刻はタイムリミットの午後9時から5分過ぎていた。沈みゆく太陽にも競り勝ち、ぎりぎりで順延を免れた。

 4回戦で対戦が予想された第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)が敗れる追い風も吹く。四大大会ではウィンブルドンでだけ果たせていない8強入りへ。休養日を挟み、芝の舞台は後半戦を迎える。

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