空手・植草歩 柔道野村イズム吸収で五輪レースへ「五輪の魔物いると思って準備を」
20年東京五輪追加種目の空手で、五輪選考レースのスタートとなるアジア選手権(7月13日開幕・ヨルダン、アンマン)に出場する男女日本代表が9日、都内で会見した。
女子組手の68キロ超級の植草歩(25)=JAL=は「日本の空手が強いと思ってもらえるように精いっぱい頑張りたい。ここからは1つ1つの大会が大切になってくる」と、気合十分に語った。
先日、柔道で五輪3連覇を成し遂げた野村忠宏と対面する機会があったといい「私は五輪に魔物がいるって思うのはネガティブだと思って嫌なんですけど、野村さんは『魔物がいると思っておいた方がいい』と」。
04年アテネ五輪で金メダル大本命と目されながら敗れた井上康生(現日本男子監督)の話になり「『普段なら負けない相手に負けた。色んな期待や勝ちたい欲が足されて、普段の力が出せなくなる。その上で練習していった方がいい』と。考え方が変わった。魔物がいると思って準備したい」と、“ミスター五輪”のイズムを吸収したようだった。