東京五輪 野球決勝8月8日に 開幕戦の日本戦は福島で
東京五輪の大会組織委員会は18日、スイスのローザンヌで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)理事会で競技日程の大枠を提案し、承認された。7月24日の開会式に先立ち、同22日に福島県営あづま球場で行われるソフトボールの日本戦で競技が始まる。猛暑を避け、マラソンなど屋外競技を可能な限り早朝に配置したのが特徴だ。
米国向けのテレビ放送に合わせて競泳を午前決勝とするかどうか協議が続く水泳を除き、日程の概要がまとまった。難航していた野球の実施方式は組織委と世界連盟が合意に至ったが、水泳は18日の理事会直前まで決着を模索する動きが続いたが合意できず、調整の難しさを浮き彫りにした。
野球は1次リーグの方式を巡り、試合数増のため6チームの総当たり戦を望む国際競技団体と、スリム化を目指して3チームずつ2組とする方針の組織委が対立。1次リーグは組織委案を維持しつつ、試合数が計16試合に増える変則的な決勝トーナメントを採用する譲歩案で折り合った。7月29日に開幕戦の日本戦を福島で行い、決勝は8月8日に横浜で開催される。
競技日程は大会組織委員会が競技団体や放送権者など、多くの関係機関との協議を重ねて取りまとめた。運営や盛り上がりを配慮し、各団体の希望を踏まえて日程を調整する作業は複雑を極め、組織委幹部は「パズル」と表現した。