世界王者ウルフ・アロン 猛暑に悲鳴「起きて第一声『疲れた』って日も…」
柔道の世界選手権(9月、バクー)で2連覇を目指す男子100キロ級代表のウルフ・アロン(22)=了徳寺学園職=が19日、千葉県浦安市で行われた所属主催の壮行会に出席した。1月に左膝を手術したものの、実績で代表に選ばれただけに「今年は実力でつかんだわけじゃない。絶対に勝たないといけない」と覚悟を口にした。
連日の酷暑に屈強なウルフも悲鳴を上げた。今年から都内で1人暮らしを始めたが、寝室にエアコンがついてないことに夏になって気がついたという。隣のリビングに冷房を入れて扉を開けて対処しているが、暑さで目が覚めることもある。「睡眠の質が悪い。朝起きて第一声が『疲れた』っていう日もある(笑)」。体が資本だけに頭を悩ませた。
世界選手権が行われるバクーも9月は気温30度以上。アゼルバイジャンに1度訪れたことがあるウルフは「暑いけど、日本と違って(湿度が)カラッとしているので向こうの方がマシ」と、体感レベルでは日本の方が暑いことを明かした。2年後の東京も猛暑が想定される。「歳も重ねるし、学生の頃のように疲れが取れにくい。しっかりケアをしていかないといけない」と力を込めた。
前日18日には2020年東京五輪の競技日程が決まった。柔道は予定通り大会1日目から実施され、自身の階級は7月30日に行われる。まずは出場権獲得への競争が始まるが、「日にちも決まってモチベーションが上がる。もう少しで2年前になるので、1日1日を大事に使いたい」と気持ちを新たにした。