ソチ五輪銅メダリストのデニス・テン刺殺 2人組暴漢に襲われ…3リットル失血
14年ソチ五輪フィギュアスケート男子銅メダリスト、カザフスタンのデニス・テン(25)が、同国の最大都市アルマトイの路上で19日、刃物で刺され、死亡した。ロシア通信が報じた。
カザフスタン内務省によると、テンは自分の車からミラーを盗み取ろうとした2人の人物を見つけ、争いになり、刺されたという。同国メディアによると右大腿部などを刺され、その後、救急車で運ばれたものの、報道によれば「3リットル」の血液を失うほど出血がひどく、重篤な状態に陥っていたという。
同国メディア「KAZINFORM」は最新のニュースで同国保健省関係者の「残念なことに、私たちはもう彼には会えない」とのコメント掲載し、死亡が確認されたと伝えた。今後、記者会見で説明されるという。
テンは朝鮮系カザフスタン人で、4回転ジャンプと表現豊かな滑りを武器に、13年世界選手権では銀メダルを手にした。ソチ五輪ではSP9位からフリーで圧巻の演技を見せ、銅メダルを獲得。フィギュアスケートでカザフスタンに初めてメダルをもたらした英雄だった。今年2月の平昌五輪にも出場した。
日本のファンも多く、国内のアイスショーにも出演。今季のGPシリーズには、羽生も出場する第5戦ロシア杯(11月16~18日・モスクワ)にエントリーしていた。