高校総体ボクシング、不正判定排除へ全試合ビデオ撮影
日本ボクシング連盟助成金不正流用や不正判定などの疑惑が出ている中、1日に岐阜市内で行われた高校総体ボクシングの開会式で、岐阜県ボクシング連盟の四橋英児会長が今大会の試合をすべてビデオ撮影し、疑義を検証することを宣言した。
四橋会長は「この2、3日、ボクシング連盟のことが話題になっております。まことに恥ずかしい、恥ずかしい思いをしております。真偽の程はわかりませんが、あれが事実なら山根会長をはじめ周囲の人に辞めてもらいたい」とばっさり。
「特に一番気になったのは、審判の不正問題。スポーツで審判に対する信頼がなくなったらスポーツではございません。こんな人間はほんの一部だと思いますが、今回につきましてはすべてビデオを撮らせていただきます。万が一、どうしても納得できないことがございましたら、遠慮なく申し出ていただきたい。審判のことを言うのは絶対にいけないと思うんですけど、今回は特別な事態ですので、皆様に申し上げておきたいと思います。疑義がございましたら、検証して、何らかの回答をさせていただきます。スポーツは正々堂々とやるべきものでございます。大人たちのことは気にせずに正々堂々と頑張っていただきたい」と宣言すると、場内からわずかな拍手が送られた。
ただ、四橋会長はビデオ撮影は連盟が公式に導入するものではなく岐阜県連盟が自主的にやるものであるとし、これによって判定が覆る可能性については「分からない」と答えた。