JOC ボクシング成松を予定通りアジア大会派遣へ 山下強化本部長「最高のパフォーマンスを」

 日本オリンピック委員会(JOC)は3日、都内でジャカルタ・アジア大会(18日開幕)の監督会議を開催した。現在、日本ボクシング連盟の助成金流用問題で、山根明会長による指示で、助成金240万円を対象者でない他の2選手に80万円ずつ分けたとされる成松大介(28)=自衛隊=も、アジア大会代表に名を連ねているが、JOCの山下泰裕強化本部長は、現状では予定通り派遣する意向を示した。

 「(山根会長の指示が)事実なら、なぜ被害者である選手をさらに(追いつめることするのか)。それは俺には理解できない」と、話した。その上で「ボクシングの選手たちも、最高のパフォーマンスを発揮してほしい」と、期待を込めた。

 ボクシング連盟が告発されている様々な問題については、告発状を受理しているJOCと、日本スポーツ協会(JSPO)がこの日、同連盟に対して、事実関係を明らかにするための第三者委員会を発足し、調査を進めるよう要請した。山下強化本部長は「訴えている方も、山根会長も本当に言っていることが正しいなら、公正中立な第三者委で認められるはず。徹底的に調べてもらいたい」と、完全解決を期待した。

 この日の監督会議には、ボクシング連盟から2人のスタッフが参加。山下強化本部長には「ご迷惑をお掛けしてます」と、謝罪があったという。報道陣の取材には応じずに、会場を後にした。

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