山根会長「被害届出す」 「過去をバラすぞ」反社会的勢力から脅迫

 日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が3日、デイリースポーツの電話取材に応じ、反社会的勢力の関係者から脅迫を受けたとする件について「警察に被害届を出す」との考えを明かした。「日本ボクシングを再興する会」の告発状に対しては「名誉毀損(きそん)でやります」と法的措置を講じる可能性に言及。告発状に各都道府県の教員が名を連ねていることに疑問を呈し、「学校に抗議文を送るつもり」と述べた。この日はテレビ各局に出演し、自らの主張を語った。

 雄弁に自らの主張を語った。電話取材に応じた山根会長は告発状の助成金不正流用を除く内容に対して「連中はウソばっかりや」と断じた。テレビ各局への出演に踏み切った理由については、知人を通して反社会的勢力の関係者から「3日以内に引退しないと山根の過去をバラすぞと脅迫を受けた」と説明。「警察に被害届を出す」と今後の対応を明かした。ただ、進退に関しては「辞めません」と明言。「命を懸けても(脅迫に)負けてはならならない。だから立ち上がった」と言い放った。

 反社会的勢力との交際があったとする一部報道については「48年くらい前の話で若気の至り」と認めつつも、「(反社会的勢力の)舎弟でもないし盃(さかずき)なんか交わしてない」と弁明した。

 告発状で指摘された一連の疑惑を全面否定し、「名誉毀損でやります」と法的措置に訴える可能性を示唆。告発状に名を連ねた各都道府県の教員に対して「学校に抗議文を送る」との考えも明かし、告発側との議論については「話し合いは一切しません」と断言した。

 この日は午前から大阪市内でテレビ各局に出演。日本テレビ系「スッキリ」では、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)がフェイスブックで「悪しき古き人間達」と指摘したことに「生意気だよ!」と一喝し、「あの選手はまだ社会人じゃない」と激しい怒りをにじませた。

 同系「ミヤネ屋」では、12年ロンドン五輪決勝で息子の昌守氏を急きょ村田のセコンドつけたことを質問された。山根会長は「アマチュアの場合は引き分けはありません。マルかペケが出た場合『カリスマ山根』と言われてますから、その息子を上に上げることによって村田にマイナスになること何一つありません!」と持論を展開。「政治的に(リングに)乗せてるんですから!政治的な力じゃなくて何があるんですかっ!」と声を荒らげた。

 午後には大阪市内のホテルでテレビ2社の取材に応じる予定だったが、疲労もあってか姿を現さずに帰宅。一時音信不通となったが、夕方になって2社を自宅に招き入れる混乱ぶりだった。連日の取材対応で語った数々の言葉は、世間の理解を得られただろうか。

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