ナガマツ、日本勢41年ぶりV 日本勢4番手から下克上!
「バドミントン・世界選手権」(5日、南京)
女子ダブルスは初出場の永原和可那(22)、松本麻佑(22)組(北都銀行)が前回2位の福島由紀、広田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)に2-1で逆転勝ちし、この種目の日本勢で1977年第1回大会の栂野尾悦子、植野恵美子組以来41年ぶりに優勝した。
福島のショットが外れ、1時間35分の激闘に終止符が打たれた。抱き合って喜ぶ永原と松本。日本勢が4強のうち3組を占めた女子ダブルスは、大会前は日本の4番手とみられていた初出場の若い2人が制した。永原は「勝って初めてうれし涙を流せた」とタオルを目に押し当てた。
2年連続決勝進出の福島、広田組を相手に一歩も引かなかった。1ゲームずつを取り合って迎えた最終ゲーム。18-20とマッチポイントを握られてから3連続得点で逆転。ここでも冷静だった。「1点を取りにいくと力が入ると思って『ここから3点取りにいこう』と話をした」と松本。次のプレーで栄冠を手にした。
170センチの永原と177センチの松本は日本女子では異色とも言える長身ペア。その特長を生かすため男子選手のプレーを参考にしている。リオ五輪8強の早川賢一、遠藤大由組の動画も見て研究しているという。
北都銀行に入り、初めて組んだ時は「全然駄目だった。遠慮しながら何も言わず、相手をうかがいながらのプレーが多かった」と松本は振り返る。結成から5年目。親密に話し合えるようになった2人の22歳が世界の頂に立った。