圧巻金の桃田賢斗、腹筋痛めていた!「全力スマッシュ」打てずも、守備力で圧倒
中国・南京で行われたバドミントン世界選手権で過去最多の6つのメダルを獲得した日本代表が6日、羽田空港に凱旋帰国した。
男子シングルスで五輪、世界選手権を通じて日本史上初の金メダルを手にした桃田賢斗(23)=NTT東日本=は、「日本人史上初の金メダルを獲得できましたけど、これは今まで先輩たちが挑戦し続けてきた結果、自分が優勝できたと思う。たくさんの方々がサポートしてくれたおかげで、この結果を残せた」と、これまで世界の頂に挑んできた先輩たち、そして支えてくれた周囲への感謝を口にした。
実は現地入り後の初日の練習で、腹筋を痛めていた。「全力のスマッシュは打てない」状態だったという。それでも今大会前に掲げたテーマ「守る」の通り、圧巻の守備力で相手を圧倒してみせた。「相手のウイニングショットを拾って、長いラリーで戦えた。いつもと違う戦い方で勝てたのは自信になる」と、納得したように、うなずいた。
違法賭博問題による出場停止処分でリオ五輪に出られなかったエースが、過去の自分を乗り越え、ついに“完全復活”。「これに満足せず、もっともっと上を目指していきたい」と、さらなる飛躍を見据えた。