「再興する会」が新証拠 音声データ2本公開「接戦した場合、やっぱり奈良やな」
アマチュアボクシングを統括する日本ボクシング連盟の都道府県連盟の有志らによる「日本ボクシングを再興する会」(鶴木良夫会長)が8日、都内で会見を開き、日本連盟による審判不正について新たな証拠を提示した。
不正判定疑惑の新証拠として公開された音声データは2本。1本は山根会長のものとされる音声だ。
「再興する会」によると2016年2月5日に録音されたもので、山根会長とされる男性が「接戦した場合、やっぱり奈良やな。それ反対につけた場合は『お前ら、なめてるんか?』ってなってくるわけ」などと以前に会長を務めていた奈良県の選手を優遇するよう強いているような言葉が並んだ。もう1本は、同年4月30日に山根会長の側近、内海祥子常務理事とされる女性が「近大に勝たせたくないわけさ」などと、近大に勝たせたくないために審判を集めたと発言している。
この音声に対し、連盟の吉森専務理事は「私は会長の声だと思います」とした上で「願望をうっかり言っちゃったんだと思う」と私見を述べた。内海氏の音声については本人が認めているとし「(同氏は)どちらが勝つかは推測できる能力を持っている。それで不用意な言葉が出た」と推測していた。