セーリング吉田&吉岡が初世界一 東京五輪は“地元”江ノ島で「金目指す」

 「セーリング・世界選手権」(9日、デンマーク)

 4年に1度開催される大会の女子470級で、リオデジャネイロ五輪5位の吉田愛(37)、吉岡美帆(27)組(ベネッセ)が初優勝した。日本連盟によると、セーリングの日本女子が優勝するのは五輪を含めて初めて。7日までの7レースを終えてトップに立ち、上位10艇による最終レースは5着で、総合成績で首位を守った。

 日の丸を掲げ、2人は表彰台の中央で満面の笑みを振りまいた。吉田が「表彰台に上がることを目標にしていたので、達成できてうれしい」と喜べば、吉岡は「チームとして自信になる」と実感を込めた。10歳離れたペアが世界の頂点に立った。

 第7レースを終えて総合首位。ライバルとなる艇の動きを見極めながらの手堅いレース運びで、5着に入って逃げ切った。「抜かれても、焦りはなかった。計算していたから」とベテランスキッパーの落ち着きが生きた。

 北京五輪から3大会連続で五輪に出場した吉田は16年リオデジャネイロ大会後の17年6月に長男を出産。弱った体をつくり直し、9月には艇に乗った。吉田が産休の間、吉岡は外国選手とペアを組んで海外を転戦し、経験を積んだ。後輩クルーの成長に吉田は「見違えるほど」と目を細める。

 東京五輪は練習拠点を置く神奈川県藤沢市の江の島が舞台。吉岡は「(吉田)愛さんと東京でも金メダルを目指す」と力を込めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス