萩野&瀬戸に圧勝のケイリシュが衝撃発言「今季はオフ」
「競泳・パンパシフィック選手権」(9日、東京辰巳国際水泳場)
男子400メートル個人メドレー決勝で、リオデジャネイロ五輪金メダルの萩野公介(23)=ブリヂストン=は4分11秒13で2位、同銅メダルの瀬戸大也(24)=ANA=は4分12秒60で3位に終わり、昨年世界王者のチェース・ケイリシュ(24)=米国=が4分7秒95で優勝した。
ホームで行われる東京五輪の前哨戦で、日本が誇るダブルエースに厳しい現実がたたきつけられた。
最初のバタフライから瀬戸が飛ばし、萩野が2番手で食らいつく展開となったが、平泳ぎでケイリシュが逆転すると、そのまま自由形でも2人を大きく引き離してゴールした。
2位の萩野は「もっといいレースをしたかったが、(前半)積極的にいけたかわりに(後半)2人とも仲良く死んでしまった」と苦笑い。瀬戸は「攻めました。東京五輪の練習として前半から積極的にいった」とレースプランを説明したが、「後半(バテて)皆さんの前ですごい恥ずかしいレースになってしまった」と悔しそうに話した。
一方、優勝したケイリシュからは、レース後のインタビューで衝撃的な発言が飛び出した。「タイムは良くなかったが、今季はオフイヤーなんだ」。今年は4年に1度の五輪、2年に1度の世界選手権がない中間年。今大会に向けても本気で調整してきたわけではないという。それでも日本勢は3秒以上の大差をつけられた。
現役選手のランキングでも、ケイリシュの4分5秒90でトップ。萩野が4分6秒05で2位、瀬戸が4分7秒99で4位と続く。五輪で連続金メダルを狙う日本にとって、残り2年は険しい道のりになりそうだ。