稀勢の里、稽古再開「良くなっている」 御嶽海ら相手に9勝2敗

 左大胸筋の負傷などで8場所連続休場からの再起を期す大相撲の横綱稀勢の里(田子ノ浦)が14日、岩手県奥州市で行われた夏巡業で1週間ぶりに土俵に上がって稽古を再開した。先場所初優勝した関脇御嶽海(出羽海)らを相手に11番取って9勝2敗と。まずまずの内容だった。

 7日の所沢での稽古後、左足裏のかかと付近を痛めた不安は一掃。まず幕内佐田の海(境川)を4勝1敗と圧倒。続いて御嶽海を指名。おっつけられ、左を封じられて敗れる場面もあったが、押しても組んで良しと動きを確認した。

 「(足は)だいぶいい。しっかり体を作っていたから」と問題ないと強調。「内容も日に日に良くなっている」と充実感を漂わせた。御嶽海とは、本場所では昨年の名古屋場所で対戦したのが最後。「この前やった時とは違う。力は付いている」と成長を認めた。

 秋場所(9月9日初日、両国国技館)では進退を懸けることを明言している。勢いある若手の力を受け止め、復活へのギアをまた一段挙げた。

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