合宿打ち切り騒動の水球女子 アジア大会快勝発進、本宮監督「いい雰囲気」
「アジア大会・水球女子、日本15-4インドネシア」(16日、ジャカルタ)
水球女子の予選が行われ、日本代表は7月の合宿打ち切り騒動後、初の公式戦に臨んだ。初戦は地元のインドネシアと対戦し、15-4で勝利。日本はアウェーの中、出だしでリードを奪われる場面もあったが、快勝発進した。
本宮万記弘監督(49)は「初戦は難しくて、コントロールできるように指示した。出だしは堅かった」と振り返り、「第4クオーターでやっと自分たちのペースを取り戻した」と話した。
大会前には騒動もあったが、本宮監督は「こっちで金メダルを獲ることだけを考えてきた。非常にいい雰囲気で練習を積めている」と説明。主将の鈴木琴莉(秀明大)は「目標だけを考えてやろうとみんなで話した」と、騒動の影響はないことを強調した。
水球女子代表は、アジア大会に向けて7月中旬に行っていた合宿を途中で打ち切った。男子代表の大本洋嗣監督がフェイスブック上で女子代表の激しいプレーに疑問を呈する投稿をし、選手がショックを受けたためとされている。日本水連は第三者委員会を設置し、この投稿についてフェアプレー促進の意図は認めたものの「伝える方法、手段、表現方法等においては、不適切な点がある」と判断。水連は11日に大本氏をけん責処分とした。
◆水球 7名で構成された2つのチームがプール内に作られたコートの中で、ゴールにボールを入れあい、点数を競う競技。8分×4ピリオド制で行い、30秒の攻撃時間内にシュートまで持ち込めなければ、相手の攻撃時間に移る。英語では「ウオーターポロ」と呼ばれ、1900年パリ五輪から正式競技となり、2000年シドニー五輪からは女子も実施されている。