体操日本、会場未完成で練習開始6時間遅れ「こんなこと初めて」 アジア大会
アジア大会(インドネシア・ジャカルタ)に出場する体操男子日本代表が18日、本番会場で公式練習に臨んだが、開始時刻が6時間も遅れる前代未聞のハプニングに見舞われた。
日本は当初午前10時に練習開始予定で、午前8時半に会場入りしたが、その時点でまだ前の時間のグループが練習をしていなかったという。天井からつり下がっているはずの照明設備がまだ床に置いている状態で、会場設営が完了していなかった。
大会運営からは特にアナウンスがなかったため、別室でのウオーミングアップを終え、いざ練習を開始しようかという10時になって開始時刻を遅らせる連絡が入ったという。千葉健太(22)=順大=は「(遅延を)もっと早く言ってほしかった。ウオーミングアップも終わっていたので」と苦笑いした。
まさかのドタバタ劇に、原田睦巳監督は「(国際大会を)いろいろ行っているが、こんなことは初めて」と面食らった様子で、「台湾のコーチが怒っていた」と明かした。
全日本選手権王者の谷川翔(19)=順大=も「練習時間がこんなに遅れるのは初めて」と苦笑いしたが、周りからは「そう簡単にいく環境じゃないよ」とクギを刺されていたらしく、「こんなこともあるだろうと予想していたので大丈夫」と、世界大会の洗礼にも動じず。「朝は寝起きで体が動かないので、結果的に(練習が午後になって)よかった」と前向きだった。
40競技が行われるジャカルタ・アジア大会はこの日、開幕を迎えた。急きょ会場が変更される競技も出るなどハプニングがあったが、19日からは本格的に各競技がスタートする。