レスリング世界王者・高橋侑希が初戦敗退 試合中断ハプニング「ペース乱された」

 「アジア大会・レスリング」(19日、ジャカルタ)

 男子フリースタイル57キロ級が行われ、昨年世界王者の高橋侑希(24)=ALSOK=が、初戦で北朝鮮選手に5-9で敗れる波乱があった。

 まさかのハプニングが起こった。第1ピリオド3分間を終えて2-2の同点。インターバルを挟んで、勝負の第2ピリオドが始まった直後、審判が試合をストップした。

 時間などの機械の故障とみられ、運営スタッフがあわてて修復に取り組んだものの、なかなか再開しない。しびれを切らした高橋はジャージーを着て体を冷やさないようにし、1度再開しそうになって上着を脱いだものの、すぐに中断。「試合はいつ始まるんだろう…」と心を乱されながら、再びジャージーを着直して体を動かし続けた。

 結局、試合が再開したのは約15分後。相手は水を飲むなど回復に努めていた。「前半に追い込んで後半勝負する」という高橋のプランは崩れ去った。元気になった相手に、カウンター気味の胴タックルを決められて4ポイントを取られると、終盤に追い上げたものの力尽きた。

 高橋は「こんなことは初めて」と面食らった様子。「(中断で)時間が過ぎたせいで相手が回復してしまった。自分のペースが乱れたのが敗因」と頭をかいたが、「集中力を切らしてしまったのが自分の弱さ」と反省しきり。相手が決勝まで進めば敗者復活戦に進む可能性もあるだけに、「何があっても集中を切らさないようにしたい」と、この経験を今後に生かすことを誓った。

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