アジア大会で買春疑惑のバスケ男子 五輪開催国枠に影響か 上げ潮ムードに水差す愚行
インドネシアのジャカルタで行われているアジア大会で、バスケットボール男子日本代表の4人の選手が「JAPAN」のロゴの入った公式ウエアを着たまま深夜の歓楽街に立ち入り、買春と見られる行為をしていたことを受けて、日本オリンピック委員会(JOC)は20日、同選手たちの日本選手団認定を取り消した。4人は橋本拓哉(23)=大阪エヴェッサ=、今村佳太(22)=新潟アルビレックス=、佐藤卓磨(23)=滋賀レイクスターズ=、永吉佑也(27)=京都ハンナリーズ=のBリーガー4人。選手たちはこの日の早朝に帰国させられた。
日本バスケ界を大きな衝撃が襲った。2年後に東京五輪を控える中、バスケ男子はまだ開催国枠の適用が保留されている状況。国際バスケットボール連盟(FIBA)からは、来年のW杯に出場し、16強程度の成果を求められている。
7月まで行われていたアジア1次予選では、開幕4連敗と大苦戦した中で、日本に帰化したニック・ファジーカス、招集に成功した米・ゴンザガ大で活躍する八村塁の“救世主”2人の活躍により、崖っぷちから二次予選進出に成功。9月から始まる二次予選に向けても、手応えを感じる中で、チームの底上げを目的に若手中心で挑んだアジア大会で、まさかの事態に陥った。
日本協会側は、「アジア大会などの結果も注視してほしい」と、W杯予選以外の大会もFIBAに向けての“アピール”の場ととらえていただけに、今後8人での戦いを余儀なくされる大会の結果はもちろん、イメージの部分でも、痛恨のスキャンダルといえる。
W杯予選以外の部分でも、23歳の渡辺雄太がメンフィス・グリズリーズとNBA出場が可能となるツーウエー契約を結ぶなど、日本バスケ界を包んでいた上げ潮ムードに、水を差す愚行となった。