バスケ男子4選手が買春で謝罪 五輪開催国枠適用へ…上げ潮ムードに水を差す愚行
ジャカルタで行われているアジア大会で、バスケットボール男子日本代表の4選手が「JAPAN」のロゴの入った公式ウエアを着たまま歓楽街に立ち入っていたことが20日、明らかになった。日本選手団の山下泰裕団長(61)が現地で会見。買春行為があったとして、いずれもBリーグの永吉佑也(27)=京都、橋本拓哉(23)=大阪、今村佳太(22)=新潟、佐藤卓磨(23)=滋賀=の4選手の代表認定を取り消すとともに、この日早朝に帰国させた。事実上の選手団追放となる。
ジャカルタから強制帰国となった4選手と、日本バスケットボール協会の三屋裕子会長が、帰国後、都内で謝罪会見を行った。
全員が黒のスーツに着替えて登壇。最年長の永吉は、買春を認めた上で「大変申し訳ない。自分の認識の甘さに尽きる」と謝罪。橋本も「いけないと思いつつ、浮ついた気持ちがあった」と頭を下げた。佐藤は「日本のバスケの歴史に傷をつけてしまった」、今村も「日本の発展を邪魔してしまう行動だった」と、うなだれた。
日本男子バスケは現在、2年後の東京五輪での開催国枠の適用を国際連盟(FIBA)から保留されている状況。来年のW杯での16強程度の成果を求められている。八村塁(米ゴンザガ大)という“救世主”の出現で一次予選を突破し、9月からの二次予選を前に、上げ潮ムードとなっている中で水を差す愚行となった。
アジア大会もFIBAへのアピールの場と位置付けていただけに、三屋会長は「すでに国際連盟には一報を入れている。どういう形で尾を引くのか」と懸念を示した。