桃田賢斗が逆転勝利も…日本男子敗れ銅メダル
「アジア大会・バドミントン」(21日、ジャカルタ)
男子団体戦の準決勝が行われ、日本は過去5度の優勝を誇るインドネシアに1-3で敗れて銅メダルとなった。第1シングルスで世界選手権金メダリストの桃田賢斗(23)=NTT東日本=が世界ランク12位のアンソニー・シニスカ・ギンティンに2-1で勝利し、初の決勝進出に向けて先勝したが、後が続かなかった。
地元の大応援団に圧倒されるアウェー戦を強いられたが、エース桃田は世界王者の意地を見せた。第1ゲームはいきなり4連続で失点すると、らしくないミスが続いて14-21で奪われる。第2ゲームは性急には攻撃を仕掛けず、相手のショットを粘り強く拾い続け、ライン際もしっかり見極めながら得点を重ね、21-14と取り返した。
最終ゲームは、8-15まで追い詰められた。しかし、ここから世界王者がリミッターを解除し、牙をむいた。「仲間が必死に応援してくれていた。弱気な自分を立て直せた」。粘り強くラリーを展開し、怒濤(どとう)の11連続ポイントで逆転。21-16で制するとこん身のガッツポーズを見せた。
ピンチを乗り切ったエースは「諦めてはいけないと思った。ここで(試合を)渡したら(チームが)負けてしまう。あした試合できなくなってもいいと思ってプレーしたのが勝因」と胸を張った。