男子バスケ8人で勝った!先発3人が30分以上プレー 佐古コーチ「よく頑張った」
「アジア大会・バスケットボール・1次リーグC組、日本88-82香港」(22日、ジャカルタ)
バスケット男子で、不祥事を起こして4選手が追放され、8選手で臨んだ日本は1次リーグC組で香港に88-82で勝った。
日の丸を背負う誇りと自覚を胸に、8人の戦士は最後まで走り続けた。79-79の残り2分で主将のPG辻(川崎)が3点シュートを沈め、逃げ切り。重圧から解放されたような安堵(あんど)の表情を浮かべる選手へ、会場からは大きな拍手が送られた。
バスケ界を襲った不祥事に、辻は「すぐには理解できなかったし、これからどうなるのかなという思いも正直あった」と振り返る。試合へ向けて集中しようと思っても、雑音はいやでも耳に入った。
20日のミーティングでは、日の丸を胸に戦う意味を問い直し「絶対にこの大会を戦い抜こう。日本国旗を高みに持っていこう」と誓い合った。外出禁止のルールも定め、身なりや振る舞いについても再確認した。
普段と違う緊張感もあり、序盤はミスを連発。戦術やポジション変更も余儀なくされたが、先発3人が30分以上プレーし、意地を見せた。“ミスターバスケットボール”と呼ばれた佐古コーチは「よく頑張ってくれた」とねぎらった。
準々決勝進出は25日のカタール-台湾戦の結果次第だが、大きく前進。チーム最多19得点の太田(三遠)は「今いる選手スタッフでしっかり乗り越えたい」と前を向いた。