フィギュアスケートのアイスショー「フレンズオンアイス２０１８」（２４日初日・新横浜スケートセンター）の公開リハーサルが２３日、行われた。

　リーダーを務める０６年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さん（３６）は、５月に第２子となる長男を出産したばかり。産後わずか３カ月で、驚異のリンク復帰となった。トップバッターとして、ソロ演技も披露し、「Ｏｎｅ　Ｄａｙ　Ｉ‘ｌｌ　Ｆｌｙ　Ａｗａｙ」をしっとりと演じきり、代名詞のイナバウアーも見せた。

　第一子を出産した時ですら、アイスショーに出演するまでは半年あったが、今回は「産後１カ月健診の後に体に問題がなければ氷上に戻ろうと思っていた」という。もちろん「その時に２カ月後は想像つかなかったし、ソロ（演技）は難しいかなと思っていた」と、道のりの厳しさは承知の上だったが、「子供に毎日１時間リンクに立つ時間をもらって」と、子育て状況と自身の体と相談しつつ、見事に１つのプログラムを完遂できるまでに仕上げてきた。

　「自分に１つ目標を与えて、そこに到達できる喜びを感じながらやれた」と、荒川さん。金メダリストの凄みを感じさせた。