32年ぶり金の井上「ラストスパートで勝つ自信あった」
「アジア大会・男子マラソン」(25日、ジャカルタ)
男子マラソンが行われ、日本歴代4位の2時間6分54秒の記録を持つ井上大仁(25)=MHPS=が、2時間18分22秒で優勝した。日本勢では、1986年ソウル大会の中山竹通以来、32年ぶりの金メダル獲得となった。園田隼(29)=黒崎播磨=は2時間19分4秒で4位だった。
井上は「神経削られましたね、だいぶ。きつかったです。でもうれしいです。ラストスパートでは勝つ自信があったので。最後は必死でしたが、なんとか勝ててうれしい」と笑顔を見せた。
レース序盤を振り返り「冷静に対応したり、自分で動いてみたり、周りをみたり。冷静に動けた点が、最後まで(体力を)温存できたのでは」と分析。「最後まで我慢だなと思って走りました」と語った。
タイムには満足はしてない様子だが、32年ぶりの金メダルには「偉大な先輩方の後を追いかけて、ここまでこれたのが今後の自分にとってプラスになっていくんじゃないかと思います」と井上。「たぶん一人で走っていたら折れそうな部分があったが、熱い応援のおかげで、気持ちを振り絞って、集中して走ることができました」と感謝した。