ボクシング不正問題の中…成松が初戦完勝「いい知らせを届けることができたら」

 「アジア大会・ボクシング」(27日、ジャカルタ)

 男子ライトウエルター級2回戦が行われ、リオデジャネイロ五輪代表の成松大介(28)=自衛隊=はインドネシア選手に勝利し、8強入りを決めた。完全アウェーの大観衆の中、5-0の完勝だった。

 試合後は「ホッとしています」と安堵(あんど)の表情。一連の騒動で周りが騒がしい中、迎えた初戦だったが「僕の目標である金メダル獲得へ向かって、ただただ練習するだけだったので。周りがどうこう言おうが僕には全く関係なかった。いい練習ができていたので」と冷静に話した。

 また、注目を集めたからこそ「ここで結果を出して、ちょっとでも日本のボクシング界にいい知らせを届けることができたらと思っています」とも語った成松。山根明前会長(78)の辞任については「今の僕からは何も言えない。言う立場にない」とだけ語った。

 日本ボクシング連盟は、過去の反社会勢力との交際や助成金流用などの不正疑惑で山根氏が会長職などを辞任。理事も既に総辞職している。成松は日本スポーツ振興センター(JSC)からの助成金を不正流用するよう日本連盟に指示されていたが、これまで一連の問題についてコメントを避けていた。

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