バスケ男子買春の4選手に処分「愚かで悲しい問題」三谷会長【一問一答】

 アジア大会のバスケットボール男子日本代表4選手が買春行為で代表認定を取り消された問題で、日本バスケットボール協会は29日、4選手に対し、いずれも1年間の公式試合の出場権剥奪の処分を下した。三屋裕子会長は報酬10%減額3カ月の処分となる。

 都内で行われた三谷会長の主な会見内容は以下の通り。

 (冒頭)

 「4名の選手が起こした不祥事に関しまして、改めておわび申し上げます」

 (続けて、処分の理由を説明)

 「対象者4名の行為はJBA、JPBL、各所属チームならびに選手および、関係者等の名誉、および信用を毀損(きそん)するものであり、日本スポーツ界全体の名誉、信用をも損なうものといって過言でなく、世の中の納得を得られるような厳しい処分が必要である考えたからです」

 -JOCの処分を受けてから10日。短期間での対応について。

 「隠蔽、偽装というものは組織の信用を著しく失墜する。早い対応と公明、公正で、透明性があることが組織を守る一番のことだと思いました」

 (続けて)

 「バスケット界で3年ほど一生懸命、ガバナンスや男子代表の強化等々、改善すべき課題に向けて、まい進をしてきました。この問題で瓦解(がかい)させてはいけない。3年間で、川淵さんから引き継いだことの重みを感じました。非常に愚かで悲しい問題だが、この事実は変わらない。この問題を組織として再生、成長のステップにすべきかはトップの命題だと思っています」

 -自身の処分。

 「監督責任が全くなかったかというと、それは違う。ただ、裁定委員会の先生方にお伺いしたら、裁定委員会にはなじまないということでしたので、自主的に自分たちを処分するとしたらこういう形しかないだろうということです。遠い世界で起こったわけでなく、組織のトップとして取るべき責任は取っていかないといけない」

 -帰国会見以降、4選手と話はしたか。

 「直接、話はしていない。選手は謹慎状態で接触できていない。(クラブの)謹慎処分が解除され、状況が許されれば。電話になるだろうと思いますが、少しコミュニケーションを取っていきたい」

 -選手に対し、どのような思い。

 「正直、会見中に彼らから発する言葉に、あまりの自覚のなさに涙が出そうでした。会見が終わって控室で号泣する選手、頭を抱える選手、顔面蒼白(そうはく)の選手、抱きかかえられているような状態でしたので、非常に心配はしました」

 -20年に東京五輪もあるなか、今後の活動について。

 「公式試合の出場権の剥奪。言い換えたら、それ以外の活動は全てできると読み込んでいただいていいのかなと思います。活動停止だとバスケット関連が全てできない。選手生命を剥奪するくらいの大きなものになるが、出場権剥奪なので、トレーニングはできるし、場合によって練習試合も出られる。その時、選手たちがそういう気持ちになっていれば出ることができます」

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