17歳池慧野巨、金メダル! 高難度トリック決めて逆転! 

 「アジア大会・スケートボード男子」(29日、ジャカルタ)

 スケートボードのパークで男子の笹岡建介(19)=PROSHOP BELLS=と女子の四十住(よそずみ)さくら(16)=和歌山・伊都中央高、男子ストリートの池慧野巨(けやき、17)=大阪・第一学院高=が優勝。2020年東京五輪の新競技で10代の3人が金メダルを手にした。

 会場全体が地元インドネシアの選手を応援する中、確実視された金メダルを意地でつかみとった。思わぬ接戦の末に逆転した男子ストリートの池は「取っておかしくない金メダル。ほっとした」と胸をなで下ろした。

 45秒間滑って技を見せる「ラン」を2回、持ち技を一つ繰り出す「ベストトリック」を5回行い、得点が高い3回の合計で争う。腹痛と暑さに苦戦し、いつになく転倒が続いたが、トリックの3回目で目覚めた。体の向きを変えて技に入り、横回転しながら手すりに着地して滑り降りる高難度の技で、10点満点で8・9点の高得点。観客の度肝を抜くと4回目でトップに浮上し、首位を守った。

 新種目に採用された五輪はまだ想像がつかない舞台のようだが、選手として進化し続けることには人一倍貪欲。17歳の高校生は、19歳の堀米雄斗ら世界最高峰のプロツアーで活躍する同年代の選手を意識する。「もっと海外遠征に行って、試合に出続けたい」と言葉に強い決意を込めた。

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