キヤノン逆転勝ち SO田村逆転DG 東芝リーチ・マイケル「田村は神様だった」
「ラグビー・トップリーグ、キヤノン26-20東芝」(31日、秩父宮ラグビー場)
来年9月に開幕するW杯日本大会を控えて、最後のトップリーグが開幕。キヤノンが鮮やかな逆転勝ちで開幕戦を飾った。
2点を追う後半28分、敵陣深い位置から、引いた位置でパスを受けた日本代表SO田村優が、約25メートルの逆転ドロップゴール(DG)に成功。さらに同35分、日本代表フッカー庭井祐輔が逆に相手が狙ったDGをチャージ。そのまま前方にキックしてカウンターに転じ、最後はWTB三島藍伴が左スミにトライを決めて試合を決めた。
「(DGは)きのうから練習を始めた。まあ、よかった」と会心の笑顔を見せる田村。敗れた東芝の日本代表リーチ・マイケルが「田村は神様だった」と脱帽するほどだった。
アリスター・クッツェー・ヘッドコーチは「田村はなぜ代表に選ばれているのかという理由をきょうは見せてくれたと思いますし。庭井も同じようにすばらしいパフォーマンスをしてくれた」と評価。
試合前にはDGの練習を繰り返す田村の姿があった。クッツェー・ヘッドコーチは「僅差のゲームになるだろうと予想していた。終盤を迎えたとき、しっかりオプションを持っていなければと思っていた。経験のある田村選手の能力の中で十分にできるプレー。彼の経験と判断もあり。あのタイミングであのプレーはいいプレーだった」と作戦の一端だったことを明かした。